超音波療法とは
「超音波」と聞いて、ピンとくる方のほうが少ないと思うので、できる限り簡単に説明していきます。
人が聞き取れない高い音(高い周波数)20kHz以上で振動する音波を【超音波】といいます。
ちなみに、電子レンジで使う音波は「マイクロ波(極超短波)」です。
私たちの目には見えない、耳で聞こえない音波の力を使う医療機器の一つが超音波療法なのですが・・・
じつは
超音波療法の効果は
1つではありません!
超音波の周波数を変えることによって、体の表面やさらに深い部分にアプローチできます。
さらに、周波数を変えるとこんな効果も期待できます。
超音波療法の
作用と効果について
超音波療法の作用には【温熱的効果】と【比温熱効果(機械的効果)】に分けることができます。
では、それぞれどんな効果が期待できるのかというと・・・
温熱効果
- 筋肉や血管の伸びたり、広がる効果を高める
- 骨に沿って分布してる骨格筋の収縮機能の改善を助ける
- 筋紡錘(きんぼうすい)の緊張をなくし、痛みやけいれんの改善を行う
- 血流の改善を行い循環不全による痛みの緩和を行う
比温熱効果(機械的効果)
一方、比温熱効果(機械的効果)としては、
- 微細振動によって細胞の修復を手伝い、細胞膜の透過性や活性度を改善させ、炎症の治癒を高める
- 細胞の隙間にある組織液の運動を活発にしてむくみを軽減させる。
次は、超音波療法の温熱効果と比温熱効果(機械的効果)がどんな症状の方におススメかをご説明していきます。
超音波療法が
おススメの症状
超音波療法のすごいところは、温熱効果と比温熱効果(機械的効果)を症状によって使い分けられることです。
では、超音波療法の温熱効果と比温熱効果のおススメの症状をご紹介していきます。
温熱効果を使ったのおススメの症状
温熱効果におススメの症状は以下の通りです。
- 慢性的な腰痛
- 肩こり
- スポーツ前のマッサージ効果
では、比温熱効果(機械的効果)はどんな症状におススメかというと・・・
比温熱効果(機械的効果)を使ったのおススメの症状
超音波療法の特徴は、この比温熱効果(機械的効果)といってもいいと思います。
どんな症状におススメかというと・・・
- ぎっくり腰
- 寝違え
- 筋肉の炎症
- 骨折
- 肉離れ
- 捻挫
- 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
- ばね指
- 野球肘
- テニス肘
- 股関節痛
様々な症状の方におススメになります。
じん帯・筋肉・骨など、体を作っている組織の活性化させる効果が期待できるので、炎症を起こしてる部位のも効果が期待できるのです。
ここで注意!
様々な効果が期待できる温熱療法ですが、超音波療法ができない場合もあるので、次は注意事項についてお話しさせていただきます。
超音波療法ができない時はどんな時?
超音波療法ができない症状や状況、部位などは以下の通りなのじゃ
- 眼球、脳、生殖器
- 妊娠している人
- 人工関節など(合成樹脂や関節セメントが使用されている部位)
- ペースメーカーを装着している方
- 悪性腫瘍があると診断されている方
- 知覚障害のある方
- 心不全や血栓性静脈炎
- 成長骨端線
- 脊髄疾患
超音波療法を行うときは、事前にこれらの内容を診察やアンケートで聞かれると思います。
正直に答えていただき、正しい施術が受けられるようにご協力をお願いいたします。
まとめ
ケガをしたばかりのことを(急性期)というのですが、超音波療法では急性期でも、安心して施術を受けることができます。
整体や低周波などは、炎症がおさまってからでないと施術できませんが、一日も早く回復するためにも、積極的な施術が受けられる超音波療法は大変おススメです。
我慢しないで、早めの受診で、早期回復につなげていただければと思います。
お気軽に、質問・お問合せ・ご予約をお待ちしています。